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仏壇を見る人がいない場合の最適解を解説!処分方法や位牌はどうする?

仏壇

そもそも家庭用仏壇の意義とは?

仏壇は、寺院の中心部を模倣した家庭用の祭壇とされ、私たちの住まいにおいて小さな寺のような存在感を持ちます。これは、家庭の一員がご本尊に祈りを捧げるため、寺の主堂に変わる形で家庭に設けられているからです。

寺の信徒である場合、理想としては寺の本堂にあるご本尊に日々礼拝することが期待されています。しかし、日々寺を訪れるのは実際には難しい。このため、人々は寺への参拝を代替する形で仏壇での礼拝を行うようになりました。

仏壇の核となるのはご本尊ですが、それだけではありません。仏壇は、先祖の霊を慰める場所としても機能します。位牌は、故人の霊が宿るとされる物で、これがご本尊の隣に配され、墓地と同じく家族から家族へと世代を超えて受け継がれます。

仏壇を見る人がいない場合はどうする?

仏壇は通常、家族から家族へと世代を超えて受け継がれるものですが、仏壇を見る人がいないケースでは、その仏壇の処理を考慮する時期が来るかもしれません。子なし家庭や終生単身者が増加する今日、跡取りのいない仏壇も珍しくない状況です。

世代を超えて受け継がれた仏壇を手放すことは、先祖への敬意が感じられない行為のように感じるかもしれません。しかし、仏壇を見る人がいないのであれば、仏壇を永続的に守り続ける者もいなくなりますので、適切な方法による処理が適しています。

見る人がいなくなった仏壇を放置した人の末路

1つ私が知る、見る人がいなくなった仏壇を放置した方がどうなったかの事例をお話しましょう。

斉藤さんは都市部のアパートで一人暮らしをしていました。実家を離れ、仏壇の存在を意識しなくなって数十年が経過しました。

ある日、斉藤さんが実家を訪れると、かつて家族が大切にしていた仏壇は荒れ果てた状態で放置されていました。時の流れとともに、仏壇はただの物と化していて、その存在自体が忘れ去られていたのです。

斉藤さんは仏壇の前に立ち、かつて家族が集まり、笑い、時には喧嘩をした日々を思い出しました。しかし、これらの思い出も、放置された仏壇とともに風化していくばかり。

歳月は容赦なく、斉藤さんも高齢となり健康を害しました。そして、孤独な病室で、人生を振り返る斉藤さんは、家族と過ごした時間や仏壇への感謝を深く思い起こしましたが、それを伝える相手も、共有する場もなく、静かにその人生の幕を閉じました。

斉藤さんの話から学べること


斉藤さんの話は、仏壇を見る人がいなくなってしまうことの悲しさと、時間の価値を私たちに教えてくれます。家族の歴史や思い出を大切にし、次の世代に伝えていくことの重要性を、私たちも忘れてはなりません。

放置された仏壇の適切な処理方法

もし実家が使用されなくなり、仏壇を現在の住まいに移せる状況なら、それに越したことはありませんが、それが難しい際は処分も選択肢として考慮が必要です。

昔の仏壇は大きいことが一般的で、今の住居では置く場所が確保できないこともあるでしょう。また、近年の生活スタイルや室内装飾と昔の仏壇のスタイルが合わない場合も考えられます。

仏壇が現在の住居に適していない場合、仏具店に相談して仏壇をリフォームするか、もしくは新しい仏壇に交換することを考慮すると良いでしょう。

仏壇を見る人がいない場合、処分する手順

跡取りが存在しない仏壇の処分が必要となった際、どのステップで進めれば適切でしょうか。以下では、跡取りが不在の仏壇を適切に処分するための基本的な手続きを説明いたします。

菩提寺に相談する

仏壇を処分する際、菩提寺がある場合はまず菩提寺に相談しましょう。菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことです。
 
もし菩提寺がないのであれば、仏壇と同じ宗派のお寺に相談してみましょう。仏壇や仏壇の中のご本尊様は宗派によって違いがあるため、仏壇の宗派がわからないときは仏壇の特徴から見分けられる場合もあります。

魂抜きの法要をする

仏壇を処分するときは、仏壇を移動する前に魂抜き(閉眼供養)を行なう必要があります。仏壇には魂が宿っているため、魂抜きを行なうことで仏壇に宿っている魂を抜き、仏壇をただの物体に戻すのです。
 
お寺に仏壇の処分の相談をする際に魂抜きをしたいことも伝えて、仏壇の前でお坊さんに読経してもらいましょう。
 
浄土真宗の場合は、仏壇に魂が宿るという概念がありません。魂抜きではなく、遷仏法要を行なうことになります。

仏壇の引き取り・処分

跡継ぎがいない仏壇を処分する方法として一般的なものが、お寺にお焚き上げをお願いする方法です。お寺によってはお焚き上げを受け付けていないため、魂抜きをお願いする際に一緒に確認してみましょう。
 
仏壇店に仏壇を引き取ってもらう方法もあります。仏壇を購入した仏壇店や近所の仏壇店に引き取りを行なっていないか問い合わせてみましょう。新しい仏壇を購入しないと、費用が高額になる場合もあります。
 
自治体によって料金が変わりますが、費用を安く抑えられるのは粗大ごみとして出す方法です。魂抜きを行なった仏壇はただの物体に戻っているため、抵抗がなければ粗大ごみとして出しても問題ありません。

仏壇を見る人がいないときの処分で留意すること

仏壇を見る人がいない中での処分に当たっては、処分方法だけでなく、他にも考慮すべき要素があります。以下、跡取りがいない仏壇を処分する際の主な注意点を2つ挙げて解説します。

見出し3.仏壇の中身をチェック
処分前に仏壇の各部を丁寧に調査し、大切なものが紛れていないか確認しましょう。

多くの仏壇には引き出しがあり、現金や通帳、貴重品を安置して忘れてしまっていることがあるかもしれません。加えて、故人の写真、思い出のアイテム、家系図、系譜、あるいは遺骨等も保管されていることがあります。

特に自宅外、例えば空き家となった実家の仏壇の処分では、何人かで共同で確認作業を行うことを推奨します。

家族や親類との協議を


仏壇を処分する際、独断で動くのではなく、家族や親類と事前に相談することが重要です。仏壇は世代を超えて受け継がれるため、一方的な処分は将来的に問題を引き起こす可能性があります。

子供がいなくても、他の親族が仏壇を引き継ぎたいと思っている可能性も考慮しなければなりません。家族関係を良好に保ち、将来的な問題を避けるためにも、処分にあたっては親族の同意を得ることが望ましいです。

位牌の扱い方:仏壇を見る人がいない場合は?

位牌は故人の魂が宿るとされる場所であり、通常、仏壇に安置されます。仏壇の処分後も位牌だけを保持し、居間や寝室等で安置することもできます。

とはいえ、跡取りが不在の場合、位牌も最終的には保管先を失うことになります。では、跡取りがいない仏壇を処分する際、位牌をどのように扱うべきでしょうか。

見出し:永代供養を選ぶ
位牌の処分を避けたい場合、寺院や墓地で永代供養を依頼することができます。永代供養は、寺院や墓地に位牌を託し、子孫の代わりに管理や供養を行ってもらう制度です。

「永代」とは言いますが、これが永遠を意味するわけではありません。供養が完了すると、位牌は焚き上げられることが一般的です。供養の完了時期は施設により異なるため、事前に確認をしておくことが重要です。

仏壇店への相談


位牌の回収を行っている仏壇店も存在するため、相談して位牌の引き取りを依頼することも選択肢として考えられます。一定の費用はかかりますが、閉眼供養や焚き上げのサービスを提供している店もあります。

位牌の処分について悩んだ際は、仏壇店での相談も一つの方法です。

寺院での手続き


位牌の閉眼供養を寺院で行う選択もあります。新しい位牌を作成する際は、開眼供養を行い、僧侶によって魂を宿させますが、処分するにはその魂を抜く閉眼供養が必要です。

閉眼供養後、位牌はただの木片となり、一般のごみとして処分できます。もし位牌をごみとして捨てることに抵抗がある場合は、焚き上げの依頼や仏壇店、専門の業者への引き取りを考慮しましょう。

位牌の処分をする前に確認しておくこと
見出し:位牌処分前の重要な確認事項

位牌を処分する前に、開眼供養が施されていたかを確認しましょう。開眼供養が施されている位牌は、処分に先立ち閉眼供養を実施する必要があります。ただし、宗派によっては開眼供養を行わないことも考慮されます。

さらに、仏壇を処分する際と同様に、位牌の処分に際しても家族や親戚との事前協議と合意が必要です。処分が適切であると考えていても、他の家族にとって位牌は重要な存在となっていることもあります。

位牌を処分する方法は?

仏壇を見る人がいない場合、位牌処分の選択肢もあり

位牌を処分する際の方法には、永代供養を選ぶか、またはお焚き上げによって処分するかが一般的です。それぞれの方法について詳細に説明します。

永代供養を選ぶケース


仏壇を処分したとしても位牌は形を残したい場合、お寺や霊園に位牌を託して永代供養を行うことができます。現在、位牌専用の永代供養サービスを提供している場所も増えています。

供養期間は施設によって異なり、供養が終了すると、魂を移した後に位牌はお焚き上げされます。永代供養の費用は施設によりまちまちで、一般的には位牌一つにつき10万円から40万円程度が相場となります。

お焚き上げを選ぶケース


位牌処分の一般的な方法としてお焚き上げがあります。お焚き上げは、故人に関連する大切な遺品や尊いものをお寺で焚いて、故人に返す儀式です。

お焚き上げの費用はおおよそ1万円程度で、閉眼供養を先に行う場合は追加で3万円から5万円のお布施が必要とされます。お焚き上げを行わないお寺もあるので注意が必要です。

浄土真宗の場合は?

浄土真宗では位牌に魂が宿るという観念はありません。従って、位牌の処分に頭を悩ませる必要は基本的にはありません。

ただし、何かに手を合わせたいという人もいるため、浄土真宗でも位牌を作る人はいます。菩提寺が位牌の閉眼供養を受け付けていない場合は、浄土真宗以外のお寺や仏壇店等に相談することを検討しましょう。

仏壇を見る人がいない場合同時に検討しうる問題

墓じまいも検討するべき

また仏壇がある家庭においても、墓地に足を運ぶことが難しい、あるいは負担が大きく感じられるケースも少なくありません。そのため、仏壇を見る人がいなくなった家庭においては、「墓じまい」も選択肢として検討されることがあります。

墓じまいは、持続的な墓地の維持・管理が困難な場合や、後継者がいない・または後継者がこれを希望しない場合に行われます。これにより、故人を偲ぶ場所を家庭内に持つことができ、維持費用や手間も抑えられます。

しかし墓じまいの選択肢を考える際は、家族の意見や感情、故人の意思を尊重し、各家庭に適した形を模索する必要があります。また、法律や宗教的な規則、さらには地域社会の慣習も考慮するべき点として挙がります。

結論として、仏壇を見る人がいない家庭ではそれに伴う「墓じまい」の選択も含めて、故人を偲び、家族の絆を深める方法を多様な視点から検討していくことが重要です!

当ブログでは墓じまいのやり方を日本一詳しく解説しています。私も相談に乗っておりますので、ぜひほかの記事も拝読してみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました😊

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