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跡継ぎのいない墓を永代供養した方が理由とは。手順をわかりやすく解説!

墓じまいの基本

跡継ぎのいない墓はどうなる?永代供養はした方がいい理由

こんにちは!お墓アドバイザーの栗原です!跡継ぎのいない墓はどのような運命を辿り、どうして永代供養がおすすめされるのでしょうか?そもそも永代供養がなにかについても後述していきます。さっそく見ていきましょう。

跡継ぎのいない墓は無縁仏の可能性が高まる?

跡継ぎのいない墓を放置すると、その墓は「無縁墓(むえんぼ)」と呼ばれることがあります。
管理者が不在のお墓は無縁仏と称され、しばらくの間、行政などの自治体、墓地の運営者がその管理を担当します。その期間が終了すると、他の無縁仏の遺骨と共に再埋葬され、個別の受け取りが難しくなります。

無縁仏は罰当たりになってしまう?

無縁仏をそのままにしておくことは、故人やその魂を軽んじているとみなされ、避けるべき事態とされています。実際に葬式しないし墓もいらないと思っている家は増えています。以下の記事ではそれに焦点をあてて書きましたので、併せてお読みください!

このような状況を避けるための方法を以下で説明します。

跡継ぎがいない墓には永代供養がおすすめ!種類と手順のご紹介

伝統的な日本では、家族の墓は世代から世代へと受け継がれてきました。ですが高齢化や核家族の増加などの現代の社会状況により、跡継ぎがいない墓の家庭も増加しているのが現状です。

そのような状況の中、跡継ぎのいない墓には永代供養が最適といえます。
永代供養を選択肢の一つとして考えることで、跡継ぎのいない墓に関する悩みや問題は解決され遺骨の供養や管理についての心配もなくなるでしょう。

それでは永代供養の様々な種類やその手続きについては何があるのでしょうか?

永代供養とは何?

永代供養とは、遺族ではなく墓地や霊園の運営者が、その場所が存在する限り供養を続けるというシステムを指します。跡継ぎがいない墓でも利用可能なお墓として、一人暮らしや墓を解体した方々からの注目を集めています。
永代供養の墓を取得する際、初めに「永代供養料」と称される料金が必要となります。
この「永代供養料」は、永遠に墓地や霊園の管理者による遺骨の供養を受けるための料金です。一部の墓地や霊園では、毎年の管理費が必要な場合もあることを留意してください。

跡継ぎがいない墓の対策として、どうして永代供養がおすすめされるの?

後継ぎのいない墓には永代供養が最適であるとご紹介しましたが、では、永代供養が推奨される背景は何でしょうか。5つの主要な理由をご説明します。

1.永代供養は跡継ぎが不要のため

通常のお墓は、跡継ぎが必要となります。ですが跡継ぎがいない墓を所有している家庭が増加している中、どうすればよいか迷う人も少なくないでしょう。
永代供養を選べば、後継ぎの選定は不要です。
跡継ぎのいない墓に関するお悩みお困りを持っている方には、この永代供養の方法が最適であるといえるでしょう。

2.跡継ぎのいない墓の保守・管理を専門家に委ねることができるため

お墓の日常的な手入れは、予想以上に手間がかかるものです。近隣にお墓があれば良いのですが、遠方の場合は訪問が難しくなることも考えられます。そのため特に多忙な方にとっては、その負担は大きいかもしれません。
永代供養を選べば、お墓の保守や管理を専門家に委託することができます。

3.跡継ぎのいない墓にかかる費用を抑えることが可能なため

永代供養には様々な種類がありますが、最も費用を抑える事ができて経済的なのは合祀墓です。合祀墓の場合、5万円からの出費で済むこともあり、永代供養の中でも合祀墓は出費を抑えることができます。一方永代供養を伴う専用のお墓を設ける場合、100万円以上の費用がかかることもあります。なにより予算に応じて、自身で永代供養の形を選べるのが魅力であるといえます。

4.無縁仏のリスクを回避することができるため

跡継ぎがいない墓は、放置されるリスクが高まり、あれてしまう可能性も高まります。また一定期間、管理費が未納の場合、お墓は撤去されることがあります。撤去された場合、遺骨は合祀墓に移され後から取り出すことはできません。
そのため永代供養を選んでおけば、無縁仏のリスクを避けることができます。

5. 宗旨や宗派を問わないため

多くの永代供養は、特定の宗派や宗教に縛られることなく利用することができます。ただし一部の寺院墓地では宗派の制約があることもあります。
そのため永代供養を利用する際は、事前に確認が必要となります。

永代供養墓の種類とその費用について

次に跡継ぎのいない永代供養墓の各種類と、それにかかる費用について詳しくご説明します。

1.合祀墓(ごうしぼ

合祀型墓地は遺骨を骨壺から取り出し、他の人々の遺骨と混合して供養するタイプの墓地です。身元の不明な方や孤独死した方も、多くの人々と一緒の場所で供養されるため、孤独感はありません。
このタイプの墓地は、永代供養墓の中で最も手頃な価格が魅力であるといえます。
ただし一度供養されると、遺骨を後で取り返すことはできません。
費用は合祀墓で約5万円~となっています。

2.永代供養付きの一般墓

永代供養付きの一般墓は、通常の墓地に永代供養のオプションが付与されているタイプのお墓です。そのため、従来の墓地と同じようにお参りができるのが特徴です。
また、家族や親戚が永代供養に否定的な場合でも、このタイプの墓地は受け入れられやすいです。しかし、永代供養墓の中では最も高価な部類に入ります。
費用は永代供養付きの約70万円~となっています。

3.樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花を墓の印とするタイプのお墓のことです。
自然を愛する方や、穏やかな場所での永眠を望む方に人気が高く選ばれることが多いです。
ですが、一部の場所は交通の便が悪いこともあるので、お墓参りの際のアクセス方法を確認しておくと良いでしょう。費用は約20万~となっています。

4.納骨堂

納骨堂は、屋内に納骨をする特定のスペースを持つ供養施設のことです。
納骨堂は永代供養の中でも天気に関係なくお参りができるのが大きな魅力といえるでしょう。さらに、様々な位牌式や仏壇式など種類が多く、遺骨をおさめる人数や予算に合わせて選択できるのが特徴といえます。ですが、年間の管理費が発生するので、長期的に費用がかかることを考慮する必要があります。費用は約10万円~となっています。

以下の記事では、お墓を持たない永代供養が3万円でできるのか解説しています。

永代供養の手続きの流れ

では永代供養を実施する際の手順はどのようになっているのでしょうか。
次に永代供養を実施する手順を詳しくご紹介します。

1.菩提寺や石材店への相談をする

これまでのお墓の管理をしていた菩提寺に連絡しましょう。
これまで長らくお世話になってきた場所ですので、突然「永代供養を希望します」と伝えるのではなく、まずは意向を伝えアドバイスを求める形が良いでしょう。
また墓じまいの作業は石材店が担当するため、適切な石材店を選び相談することが必要です。
墓じまいの際には、墓石を取り除き土地を元の状態に戻す作業が必要です。菩提寺によっては、指定の石材店を利用する必要がある場合や、墓地の場所によっては高額な費用を請求されてしまうこともあります。そのためあらかじめ菩提寺に確認を行い、選んだ石材店に事前に現地を確認してもらい、見積もりを請求しておくことが大切です。

お墓の管理者は次のとおりです。

寺院墓地:住職
民営墓地:運営会社の責任者
公営墓地:自治体の職員

なお民営霊園や寺院墓地では石材店が指定されている場合もあるため、事前に確認をしておくとよいでしょう。

2.永代供養の場所を決める

そして永代供養の承諾を得た後、次にどこで永代供養を行うかの場所を選びます。

永代供養の場所を選ぶ際の参考ポイントは以下の通りです。

・施設の設備
・施設や設備
・費用や価格
・宗教や宗派の背景
・霊園や墓のタイプ
・アクセスの良さ
・お墓の管理や運営の体制

3.「受入証明書」と「埋葬証明書」の記入と申請をする

新しい供養先から「受入証明書」を取得し、記入して申請を行います。

次に現在の菩提寺から、現在の菩提寺に遺骨が埋葬されている事を証明する「埋葬証明書」を取得し、記入をして申請を行います。

4.「改葬許可申請書」の取得と記入をする

現在のお墓の所在地の市区町村の役所から「改葬許可申請書」を取得し、必要事項を記入します。インターネットのホームページからダウンロードをすることが可能な役所もあります。記入を行う際には必ず遺骨一体につき1枚必要となりますで、確認した遺骨の分の記入が必要となります。

5.「改葬許可証」の取得

上記で取得・記入した「受け入れ証明書」と「埋葬証明書」「改葬許可申請書」の3つの書類を現在のお墓がある市区町村の役所に提出し「改葬許可証」を発行してもらいます。

6.遺骨のメンテナンス

取り出した遺骨が汚れている場合や破損している場合は、お墓の移動をする前に専門業者に依頼してできるだけ綺麗にしておくようにしましょう。

7.「閉眼供養(へいがんくよう)」をする

遺骨を取り出す前に、菩提寺と日程を調整し、「閉眼供養」を行います。故人の魂を安らかに移葬先へと移すこと、そして現在の安置場所からのお別れをするために必要となります。

8.墓石の解体をする

事前に決めていた石材店にお墓の撤去を依頼し、墓石を解体してもらい更地にします。

9.離檀料の支払い

これまでの菩提寺への感謝の意を込めて、離檀料を支払います。離壇料の金額は後ほど詳しく見ていきましょう。

10.新しい改葬先への「改葬許可証」の提出をする

新しいに改葬先に「改葬許可証」を提出します。

11.「開眼供養(かいげんくよう)」をする

新しい改葬先で「開眼供養」を行います。

新しい改葬先で遺骨を納めたら故人の魂が新しい場所で安らかに眠れるよう祈願する儀式となります。以下の記事でも焦点をあてて書きましたので、併せてお読みください!

跡継ぎのいない墓の永代供養:まとめ

跡継ぎのいない墓を永代供養する場合、永代供養墓や樹木葬への改葬は、一般墓と比べて費用を抑えることができ、あの懸念を解消する跡継ぎのいない墓にならないかという不安をのこさないというプラスの側面があります。しかしトラブルや後悔を回避するため、家族や寺院との話し合いを重ね、注意深く選択を進めることが大切となります。

跡継ぎがいない墓の問題でお困りの方に、この永代供養の情報が届き助けとなれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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