こんにちは、お墓プロアドバイザーの栗原です。故人を供養する方法には伝統的な葬式と墓がありますが、それが必ずしも唯一の道ではありません。特に「葬式しないし墓もいらないんだけどなあ…」と考える人々に向けて、新しい供養のアイデアを述べていきます。
なぜ葬式をしないし墓もいらないと考える人が近年増えているのか
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葬式を行わない選択を増えているのにはさまざまな理由があります。細かく言うとコスト、時間、個人的な信念などが影響を与えます。それでは、供養はどうするべきなのでしょうか?
1.1. 葬式とお墓維持コストと負担
伝統的な葬式には高額な費用がかかり、遺族に負担をかけることがあります。これにより、故人を供養することが経済的に難しくなることがあります。
1.2. 個人的な信念
近年では海洋散骨や樹木葬など、様々な供養方法が出てきました。一部の人々は、葬式の伝統や宗教的な要素に疑念を抱いており、異なるアプローチを望んでいる人も多いのです。もっと身近に故人を思い出す新しい方法を模索しているのです。
「葬式を行わない」「墓を持たない」そのリスクはあるの?
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「葬式を行わない」「墓を持たない」という選択が増えている中、その背景にはさまざまな問題が潜んでいます。近年のこの傾向には賛成する人もいれば、疑問を持つ人もいます。ここでは、その選択に伴う潜在的な問題点と、それを避けるための対策を考察します。
親族や知人との意見の不一致
遺骨を散骨すると、一度行った後は取り返しがつきません。後になって分骨を希望する家族が現れた場合、その要望を叶えることができなくなります。そのため、散骨を選択する際は、関係者全員の合意を得ることが重要です。
新しい供養方法への理解の不足
特に高齢の方々の中には、散骨という新しい供養のスタイルに対して疑問や不安を感じる方がいます。そのため、生前からのコミュニケーションが必要です。
散骨場所の選定問題
散骨は法的には特に制限がないものの、地域によっては条例で禁止されている場所も存在します。また、私有地や漁場、海水浴場など、散骨によるトラブルが考えられる場所もあります。適切な場所の選定と、必要な許可の取得が求められます。
既存の墓の扱い
「葬式を行わない」「墓を持たない」という選択をする場合、既に存在する家族の墓の扱いが問題となります。墓の維持や管理について、家族や親族との合意を得ることが必要です。
このような問題を避けるためには、事前の情報収集や家族とのコミュニケーションが不可欠です。適切な対策を講じることで、後悔のない選択をすることができるでしょう。
葬式しないし墓もいらない新しい供養のアイデア
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葬式と墓が必要ないと感じるなら、どのように故人を供養すべきでしょうか?
2.1. 故人の思い出を共有する
家族や友人と共に、故人の思い出を振り返り、共有する場を持つことが供養の一環となります。写真やエピソードを通じて、故人を称えましょう。
2.2. 有意義な寄付
故人の名前にちなんで、有益な慈善活動や寄付を行うことで、その思いやりを表現できます。この方法は、故人の生涯に意義を持たせる素晴らしい選択肢です。
葬式しないし墓もいらないなら、墓じまいがおすすめ
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「葬式しない 墓もいらない」場合、墓じまいが新しい供養の方法として考えられます。
3.1. 墓じまいの意義
墓じまいは、墓地の管理をプロに任せ、故人への思いやりを続ける方法です。墓が不要である場合でも、故人を尊重し続ける方法として価値があります。
3.2. 故人と環境への配慮
墓じまいは環境にも優しい方法です。故人を供養する際に、環境への負荷を最小限に抑えることができます。この選択肢は持続可能な供養の一部として注目されています。
墓じまいの流れとは?
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墓じまいの流れとしては、以下のステップになります。
- 親族との協議:墓じまいを行う前に、まずは親族との話し合いを行います。遠方に住む親族や、長らく連絡を取っていない親族にも、できるだけ情報を伝え、理解を求めることが重要です。
- 寺院・霊園への相談:墓がある寺院や霊園に墓じまいの意向を伝え、必要な手続きや料金について確認します。菩提寺の場合、檀家を辞める際の手続きも必要になることがあります。
- 石材店の選定:墓石の解体や撤去を行う石材店を選び、作業の依頼をします。費用や作業日程など、詳細を確認しておくことが大切です。
- 必要書類の取得:墓じまいに必要な埋葬証明書や改葬許可証などの書類を、寺院や役場から取得します。
- 閉眼法要の実施:墓じまい前に、寺院で閉眼法要や供養法要を行い、遺骨を受け取ります。
- 墓石の解体・撤去:石材店に依頼して、墓石を解体し、墓地を更地に戻します。
- 遺骨の移動:受け取った遺骨を新しい供養先、例えば納骨堂や家族の墓などに移します。
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