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遺骨を少しもらうのはOK!貰ってから後悔しない選択肢と供養方法を解説

墓じまいの基本

こんにちは、お墓アドバイザーの栗原です!故人が亡くなったとき、遺骨はもらえるのか疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
遺骨は故人のいきがたみのようなものです。その遺骨をいつまでも大切に供養したいという方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、遺骨はもらうことができるのかと遺骨の供養方法についてご紹介します。

遺骨の一部を少しでも貰うことはできるの?

愛する人やペットの遺骨を少し貰い自分のそばに置いておきたいと考える人は少なくないでしょう。遺骨の一部を少しでも貰う場合、原則として分骨が必要で、それに伴い分骨証明書が要求されます。

分骨証明書とは、故人の遺骨を何部分かに分ける際に必要とされる公式な文書です。

この文書には故人の氏名、命日、性別、本籍、住所、分骨の動機、そして分骨後の埋葬地等の詳細が含まれます。分骨の際だけでなく、遺骨を他の場所に埋める際にもこの証明書は必要とされるので、紛失しないよう注意が必要です。

ただし遺骨が数グラムであれば、基本的に分骨証明書は不要とされています。

そのため火葬の際に遺骨をハンカチなどで包み、持ち帰る人もいます。手元に残した遺骨を用いて、故人を偲び、手元供養を行ったり、身に着けたりして慰めることができます。

遺骨は少し貰うことができる

遺骨の受け取りは許可されています。

収骨の際、火葬場のスタッフに「遺骨の一部を持ち帰っても良いですか」と問い合わせると、多くの場合、「かまいません」との返答を得られます。

その際には、遺骨をハンカチ等で包み、持ち帰りましょう。

ただ火葬場の運営方針やその他の事情により、遺骨を受け取ることができない場合も存在します。
そういった状況では、スタッフの指示に従って行動してください。

遺骨を少し貰った後は分骨を検討するのもひとつ

分骨とは、遺骨の一部を別の場所に移動させる行為を指します。
これには、手元に保持している遺骨の一部を分骨容器や分骨骨壷に納めることも含まれます。

遺骨の一部を家族間で分け、それぞれを分骨容器や分骨骨壷に入れることも分骨とされます。また分骨容器や分骨骨壷に収まらない遺骨を墓地や納骨堂等に安置することも該当します。

既に納められている遺骨の一部を、別の墓地、納骨堂、分骨骨壷等に移動させることも、分骨の一環として行われます。
これらの行為全てが、分骨の概念に含まれます。

遺骨を少し貰った後はどうするの?分骨の目的とは

分骨には主要に4つの目的があります。

・手元での供養
・本山での納骨
・先祖の墓と新設の墓の双方での供養
・散骨の実施

手元供養

遺骨の一部を自宅などで供養するため、分骨を選択する人もいます。

手元供養とは、自宅や他の親しい場所で遺骨に対する供養を行うことを指します。
小さな骨壺を仏壇やリビングに設置して毎日お参りする、またはペンダントに位牌を入れて身に着けるなどの方法があります。

大部分の遺骨は墓に納められ、一部の遺骨や遺灰だけが手元供養のために分けられます。

本山納骨

信仰する宗派の本山に遺骨の一部を納めることを「本山納骨」と称します。多くの宗派で本山納骨が可能で、特に浄土真宗ではこの慣習が一般的です。

北陸や関西地方の一部では、本願寺への本山納骨が信者の間で伝統的に行われています。

先祖の墓と新墓での供養

先祖の墓に納骨していたが、新しく作られた家族の墓にも遺骨を納めたいと考え、遺骨を分けて両方の墓に納める人もいます。

散骨

遺骨を墓に納めるのみでなく、散骨も希望する人が、遺骨の一部を分骨して散骨に用いることもあります。

分骨のタイミング

分骨のタイミングは、火葬場で行う分骨と、墓に納められている遺骨を取り出して行う分骨とでは異なります。

次にそれぞれのケースにおけるタイミングの違いについてみていきましょう。

お葬式(収骨)がまだ終了していないケースについて

収骨(お骨上げ)の際、火葬場の担当者に対して、「遺骨を少量、持ち帰ることは可能でしょうか?」とお気軽にお問い合わせください。

ご遺骨は、ハンカチやその他の適切な布で包んで、安全にお持ち帰りいただくことができます。このプロセスは非常に繊細であり、適切な手順を踏むことが重要です。

火葬場で分骨するとき

初めに、必要な数の骨壺を前もって購入しておきます。
葬儀の計画段階で、葬儀社に対して必要な骨壺の数を伝え、購入することを忘れないでください。
骨壺のサイズは、分骨する量により異なります。

散骨や手元供養に少量の遺骨を使用したい方は、最小サイズの骨壺を選ぶと良いでしょう。多くの火葬場では骨壺を購入することができます。

その後、火葬場で分骨証明書を取得します。遺骨を墓に納める際、分骨証明書が必要となることがあります。

分骨証明書は、葬儀社のスタッフや火葬場のスタッフから必要な数だけ取得してください。この証明書は、分骨した遺骨が誰のものであるかを証明するために使用されます。

ただし、手元供養の場合、証明書は不要です。最終的に、焼骨が完了したら、遺骨を複数の骨壺に分けて入れます。

火葬が完了すると、遺族は遺骨を箸でつまみ、骨壺に入れる作業、いわゆる骨揚げを行います。骨揚げの際には、前もって購入しておいた複数の骨壺に遺骨を分け入れます。

現在、遺骨をお持ちの方へ

収骨が完了した骨壺から、少しの遺骨を抜き取ることは全く問題ございません。骨壺の蓋をご自分で開け、遺骨を取り出していただいて構いません。

お墓に入っている遺骨を分骨するとき


初めに、分骨用の容器を準備します。骨壺は葬儀社だけでなく、オンラインショップ等でも取り扱っています。少量の遺骨を散骨する際は、最小サイズの骨壺を選んでください。

しかし例えばペンダントに遺灰を少し入れるための分骨の場合、骨壺はすぐに不要となるでしょう。このケースでは、密閉可能な任意の容器を一時的に使用しても問題ありません。

次に霊園の管理者に連絡し、分骨証明書を準備してもらいましょう。「遺骨を一時的に取り出して分骨を行いたい」と霊園の管理者に伝えます。

墓を開ける日を決定したら、霊園の方が石材店を手配してくれることが多いです。

もし墓が容易に開けられるタイプであれば、遺族自身で墓を開けることもあります。

注意すべきは、分骨する骨壺の数に応じて、分骨証明書をそれぞれ用意する必要がある点です。最終的に、墓から骨壺を取り出し、新しい骨壺等に遺骨の一部を移し替えます。

分骨行為と成仏の関係

分骨行為自体が成仏に直接関係しているわけではありません。

重要なのは、故人に対する供養の心を持ち続けることです。分骨の有無は成仏に影響を与えないとされています。仏教の教えによれば、中陰の期間を経て故人は浄土に至り、仏となるとされています。

遺骨は故人がかつて生きていた証しであり、故人を思い起こさせる大切な存在です。

従って、49日が経過すれば、故人は既に成仏していると考えられます。

遺骨は遺族が心の整理がつくまで大切にしてあげましょう。実際、骨壷を自宅に安置し、その存在に慰めやエネルギーを感じている人も多いです。

分骨後の供養の手段


分骨を行った後の供養方法として、以下の5つをご紹介いたします。

遺骨を少し貰った後の供養方法:永代供養

永代供養は、遺骨を寺院に託し、永久に供養を受けるサービスです。

後継者がいない方や、自分たちの死後も供養を続けてほしいと願う人々が、寺院に永代供養を依頼します。

永代供養では、集合墓や合祀墓と呼ばれる共同の墓地に遺骨が安置されます。

永代供養を選ぶ利点は、寺院が代々供養を続けてくれるため、無縁仏や無縁墓になることを避けられる点です。

永代供養は、初めから選ぶ方法や、個別の墓や納骨堂、樹木葬での供養後に選ぶ方法もあります。ご家族で相談してみてください。

遺骨を少し貰った後の供養方法:本山納骨


本山納骨は、信仰する宗派の本山に遺骨を納める行為です。

本山での納骨の利点は、安定した供養が受けられることです。

多くの人が参拝に訪れる場所であるため、魅力的な選択とされています。

ただし、納骨後は他の遺骨と合祀され、遺骨の返還は不可能です。

遺骨を少し貰った後の供養方法:手元供養


手元供養は、遺骨を自宅や近くの場所に保管し、供養する方法です。

各製品は手作業で丁寧に作られており、暖かみのあるデザインが特徴です。これにより、日常生活の中で故人を感じやすくなります。

遺骨を少し貰った後の供養方法:海洋葬


海洋葬は、海に遺骨を散骨する供養方法です。

費用は、委託散骨が約5万円、遺族が船に乗り参加する形式が10〜30万円程度です。

散骨後、遺骨の一部を残して手元供養も可能です。

ただし、地域住民とのトラブルを避けるため、散骨が許可されている場所で行うことが重要です。

遺骨を少し貰った後の供養方法:樹木葬


樹木葬は、樹木や草花をモチーフにした墓地です。

一般的な葬儀に比べて費用が抑えられ、自然に囲まれた環境で供養できるため、人気があります。

樹木葬は、里山型と都市型に分けられます。

里山型

里山型は、自然環境豊かな里山を墓地として使用します。ただし、都道府県の許可を得た場所でのみ実施可能です。

都市型

都市型は、通常の霊園内で、墓石を使用せず、樹木を使った供養が行われます。

遺骨を少し貰うことについて:まとめ


遺骨は、主に火葬場や墓地で受け取ることが可能です。

その際、スタッフの指示に従うことが重要です。

分骨とは、遺骨の一部を別の場所に移す行為、または遺骨の一部を分骨容器や分骨骨壷に収めることを指します。

分骨を行ったからといって成仏できないという心配は不要です。

大切なのは、「供養したい」という思いや、「安らかに眠ってほしい」という願いです。

これらの感情を持ちながら故人を供養しましょう。

また、分骨後の供養方法についてもいくつか紹介しました。

現代では多様な供養方法が存在するため、ご家族と相談し、最適な供養方法を選んでください。

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