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墓じまいの服装は何がベスト?恥をかかないための基本的マナーをプロが解説

墓じまいの基本

墓じまい時の適切な服装:マナーと重要ポイント

墓じまいは日常的に体験するイベントではありませんが、その際の服装には特定のエチケットが求められることがあります。以下では、墓じまいに臨む際の服装のマナーや重要なポイントを解説していきます。

先に親族間で衣装について相談する

基本的な墓じまいの服装はブラックフォーマルに似たダークカラーのスーツやドレスです。カジュアルな短袖、ショートパンツ、フーディーは避けるべきです。
 
親族間で衣装の統一がないと、それが不適切に映る可能性があります。ですので、事前に親族と服装について協議しておくことが望ましいです。普段着の場合、どのタイプの服を選ぶか話し合い、喪服を選ぶ場合はそれに合わせましょう。

閉眼供養(魂抜き法要)の際のお坊さんを招く場合は喪服を

墓前でお坊さんにお経を唱えていただく状況では、喪服を身に着けるのが適切です。
一般的な墓じまいでは、遺骨を取り出す前にお坊さんがお経を唱えることが通例です。これを「閉眼供養」または「魂抜き」「お性根抜き」と呼び、浄土真宗では「遷仏法要」と言われます。

この閉眼供養は、礼拝の対象としていた墓をただの石として扱うよう変容させる意味合いを持ちます。お坊さんを招くケースでは、フォーマルな服装、つまり喪服が望ましいです。

閉眼法要が必ずしも墓石解体の当日に行われるとは限りません。解体作業の1~2週間前に閉眼法要を行い、後日解体業者が作業をすることもよくあります。そのため、閉眼法要と解体作業(遺骨の引き取り)が別の日にスケジュールされている場合、お墓には2回訪れる必要があります。遠方の方は日程を調整できるよう、寺院や業者との調整が必要です。

閉眼供養は「開眼法要」とセットで行われる儀式で、開眼法要は墓石が礼拝の対象となる際に行われます。仏式の墓には開眼法要が行われているはずなので、「閉眼法要」は墓じまいの際には必要な手順です。多くの石材店では、閉眼供養が行われていない墓石の解体は受け付けていないところがほとんどです。また、閉眼供養をせずに墓じまいを進めると、これに反対する親戚が出ることも考えられます。

以下の記事では、閉眼供養についてご説明しておりますので、ぜひご覧ください!

墓じまいの服装:お坊さん不在の墓石解体日は普段着で

お坊さんがいない墓石解体日や、解体作業を見届けたり遺骨を受け取りに行く場合、カジュアルな服装で問題ありません。お墓が山の中など、アクセスが難しい場所にある際も、動きやすくて汚れても大丈夫な服装が良いでしょう。ただし、普段のお墓参りと同様、派手な服装は避け、落ち着いた装いを心掛けましょう。

墓じまいの服装は墓石解体だけの場合、普段着でも構いません

ほとんどの墓じまいでは閉眼法要が行われますが、墓石解体だけを行うこともあります。このケースでは、参列者が普段着を着用しても問題ないでしょう。
 
ここで言う普段着は、男性は黒や紺、グレーのダークカラースーツ、女性は同じくダークカラーのドレスやアンサンブルを指します。子供もダークカラーの衣服、もしくは制服が適しています。

法要の後、墓じまいがある場合の服装は喪服も適しています

法要を本堂で行い、その後墓じまいを行うケースでは、法要で着用した喪服で参列しても問題ありません。

墓じまい当日に雨天の日は傘の色も注意

もし墓じまいの日が雨天であれば、衣服だけでなく、傘の色にも注意が必要です。明るい色は避け、暗色の傘を選びましょう。適切な傘がない場合、透明なビニール傘でも大丈夫です。

子供の場合は制服またはダークカラーの衣服を

子供の墓じまいの服装も、大人と同様にダークカラーが望ましいです。制服があればそれを着用し、もしくは保有しているダークカラーの衣服を選んでください。

気象条件に適した墓じまいの服装

墓じまいや改装の際の服装に関する一般的な質問をQ&A形式で整理しました。以下の情報をご参照ください。

夏季の暑い日や冬季の寒い日に墓じまいや閉眼供養を予定している場合、どのような服装が適していますか?

夏の暑さや冬の寒さが体には負担となり得ます。最も重要なのは、自身の健康を第一に考えることです。服装のエチケットに囚われすぎて健康を損ねないよう、注意しましょう。

夏季の暑い日の墓じまい・閉眼供養の際の服装は?

男性の場合:準喪服を選ぶ際、上半身はワイシャツのみでも許容され、半袖のシャツも可です。略喪服を選ぶ場合、シャツとスラックスの組み合わせでも良いでしょう。ただし、色やデザインが周りに不快感を与えないか注意が必要です。


女性の場合:準喪服のドレス等を着用してください。強い日差しや汗をかくことを考慮し、略喪服を選んでも問題ありません。男性と同様に、落ち着いた色のシャツやブラウスでも問題ないでしょう。

冬季の寒い日の墓じまい・閉眼供養の際の服装は?

男性及び女性共に:準喪服や略喪服の上には黒やグレーなどの控えめな色のコートやダウンジャケットを着用して、寒さを防ぎましょう。ただし、毛皮や革製品は生命を奪うイメージがあるため避けるようにしましょう。

コートやジャケットを着る際は、革製品は避けて

寒い日にはコートやジャケットなどの防寒着が必要かもしれませんが、生命を想起させる革製品は避けた方が良いでしょう。

墓の位置によっては動きやすい服を選んで

墓地が山の中に位置している場合、動きやすさを優先しても問題ありません。不安定な服や靴では転倒の危険がありますので、特に女性はハイヒールは避けましょう。
 
墓の位置を考慮し、動きやすい服装で参列することを心掛けてください。

時計やアクセサリーは控えめに

墓じまいの際の服装では、派手な時計やアクセサリーは控えめにしましょう。必要な場合でも、シンプルで控えめなもの、例えば女性であればパールのネックレスやイヤリングくらいに留めておくことをおすすめします。

墓じまいの際のお布施マナーを理解する

墓じまいを進行する際には、「お布施」を準備することが求められます。お布施とは、僧侶による読経のサービスを受けたときに手渡される、感謝と尊敬の象徴となる金銭です。

適切な封筒の選定

お布施を包むための封筒としては、不祝儀袋を利用しましょう。これは葬儀や法事で用いられる専用の袋で、コンビニエンスストアや100円ショップでも購入可能です。不祝儀袋の選び方としては、黄色と白、もしくはシンプルな無地のデザインを選んでください。

一般的な金額の目安

墓じまいに際してのお布施の金額の目安としては、閉眼供養に対して30,000円から50,000円程度が一般的です。過去に対する感謝の意を込めて、100,000円以上のお布施をする場合もあります。お布施に固定の金額はなく、支払い側の財政状況を考慮し、無理なく設定しましょう。金額に不安がある場合は、檀家総代や法要に精通した方に相談し、適切な金額を確認することをおすすめします。

封筒の表記方法

お布施用の不祝儀袋の表には「御布施」と記載しましょう。手書きで記入する場合は、濃いインクの筆ペンを使用してください。既に印刷された封筒を利用することもでき、これにより手間を省くことができます。袋の下部には、フルネームまたは「〇〇家」のように家族名を記載します。

中袋の記入方法

不祝儀袋には中袋が付属しているものと、そうでないものがあります。中袋が付属している場合、その表面に「金〇〇円也」と金額を記入しましょう。数字は「壱」「弐」「参」などを用いて記載します。さらに、中袋の裏面には、左下に住所、名前、電話番号を記載します。

裏面の記入方法

中袋が付属していない不祝儀袋の場合、裏面に住所、氏名、電話番号、そして金額を記載しましょう。金額は「壱」「弐」「参」を用い、「金〇〇円也」と記載します。

お札の挿入方法や袱紗の包み方

お布施のお札は、袋の表に対し肖像画が上を向くように入れましょう。新札は葬儀や法要では避けるべきですが、墓じまいの際のお布施では新札でも使用済みのお札でも問題ありません。袱紗で包む際には、袱紗が開いた時に袋の表面が見えるようにし、袱紗を広げて袋を少し右にオフセットして置き、右下上の順で折り、最後に左を折って包むと良いです。

お布施の渡し方

持参したお布施は、供養が始まる前に手渡すのが良いでしょう。寺院に到着し、僧侶に挨拶をした際、お布施を渡しましょう。「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と言葉を添えてお布施を渡すことができます。また、供養や法話が終了した後でもお布施を渡すことはできます。「本日はご苦労さまでした、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、お布施を手渡しましょう。「これは気持ちです、どうぞ」と言葉を添えるとより丁寧です。

以下の記事では、お布施の書き方について詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

墓じまい実施時の挨拶文・案内文のエチケット

墓じまいの実施時には、これまでお墓を訪れていた方々へその事実を挨拶文を用いて通知する必要があります。また、墓じまいを開始する前には、実施の通知をする案内文も用意しなければなりません。

ここでは、墓じまいの際の挨拶文や案内文の書き方のマナーを解説します。

挨拶文・案内文の作成ポイント

墓じまいに際しての挨拶文では、次の要素を含めてください。

挨拶文

・季節の挨拶
・墓じまいの実施時期
・元々の墓地の位置
・新設された墓地の位置
・墓じまいの理由
・締めの言葉

墓じまいの案内文では、以下の情報を記載しましょう。

案内文

・季節の挨拶
・墓じまいを行う意図
・墓じまいの実施日時
・墓じまいの場所

挨拶文や案内文は、封筒に入れて郵送することが多いですが、多数送る場合はハガキを利用しても良いです。

挨拶文・案内文の送付時期

墓じまいに参列を予定している方々へは、事前に案内文を送りましょう。一般的には墓じまいの1ヶ月前に案内文を送付することが望ましいです。

一方で、参列しない方や来られなかった方へは、墓地での閉眼供養が完了した後、速やかに挨拶文を送付します。これは、知らない間に他の方がお墓参りをするのを防ぐためです。挨拶文の送付を忘れないように注意しましょう。

墓じまい当日の持ち物チェックリスト

墓じまい当日に必要な持ち物を整理して、何を持っていくべきかを整理しましょう。以下のリストを参考に、準備を整えてください。

お布施の準備

お布施は事前に用意し、適切に包んで持ちましょう。お布施は寺院への感謝の気持ちを表すもので、適切な封筒や袱紗で包んで持参します。

一般的なお布施の金額

お布施の金額は、通常閉眼供養に対して3万円~5万円程度。経済状況に応じて、無理なく設定しましょう。不安な方は法要に詳しい人に相談しましょう。

お墓参り用具の持参

いつものお墓参りに使うお線香や掃除用具などを持っていきましょう。これらは墓じまい当日も必要となります。

お供えとお花

お墓にお供えやお花を持っていくことも忘れずに。お供えは故人が好んだ食べ物や飲み物、お花は仏花を用意しましょう。

墓石解体費用

墓じまいにかかる解体費用も準備しておきましょう。解体費用は事前に石材店と相談し、当日持ち合わせておくことが重要です。
以上が墓じまいの際の持ち物リストとなります。全てを準備し、当日はスムーズに墓じまいが進むよう心がけましょう。

以下の記事では、墓じまいの相談を事前にしないで公開した方の体験談を書いておりますので、ぜひ一読ください。

墓じまいの服装やマナーを確認しよう

墓じまいに関する服装やマナーの重要ポイントについてお伝えしました。墓じまいは一生に何度も経験することは少ないため、不慣れな部分も多いでしょう。

通常のお墓参りや法要とマナーは大差ないものの、墓じまいでは挨拶状や案内状を準備・配布するなど、その他の手配や準備も必要です。これらの文書は、墓じまいの意図や進行を周りの人々に適切に伝える重要なツールです。

今回の記事を参考に、墓じまいの際の適切な服装やマナーに気を配り、スムーズな墓じまいを実現しましょう。お読みいただきありがとうございました。

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